2023-2024年度
国際ロータリー会長テーマ

第2500地区 第6分区
帯広東ロータリー・クラブ会報
【2023-2024年度】
会長/池田 誠
幹事/加藤 肇
メディア委員長/角 高紀
■創 立:1984年6月15日
■認 証:1984年6月18日
■例会日:毎週火曜日 12:30~13:30
■事務局:〒080-0013 北海道帯広市西3条南9丁目23 帯広経済センタービル東館3F ℡(0155)25-7347
■例会場所:ホテル日航ノースランド帯広 ℡(0155)24-1234
第1832回例会(令和6年2月27日㊋ 於 ホテル日航ノースランド帯広)
会長挨拶
本日はお足元の悪い中、特定非営利活動法人スマイルリング 理事長 堀田豊稔(ほりた とよとし)様 理事 野々村千晶(ののむらちあき)様にお越しいただき「青年たちの“孤立しない自立”を目指して」という事でご講話頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。
さて、昨年の11月7日 古川 出席・プログラム委員長の担当例会でゲストとして来ていただきました、(株)和ら美が製作されました「おしゃべりな写真館」先週の金曜日2月23日から29日までシネマ太陽での特別上映が始まりました。上映は3月21日終了となっています。私もまだ見に行っておりませんが久し振りに映画館へ行ってみようと思っておりますので、お時間のある方は是非見に行っていただければと思います。
話は変わりますが、先日会員の皆様へ年会費、例会回数に関するアンケートをFAXさせて頂きました。これからのクラブ運営をしていくうえで考えていかなければならないことだと思います。RI人頭分担金も次々年度(2025-26年度)には半年ごとに41ドルになることが規定審議会で決まっております。その後は規定審議会で改訂されるまで変更はないそうですが、最終的に7年間で半年ごとに7ドル上がることになっています。また、昨今の経済状況を考え例会回数についても考えていかなければならないと思いますので、皆様の率直なご意見を頂ければと思います。
会務報告
ニコニコ献金
プログラム
【講話】青年たちの“孤立しない自立”を目指して(社会奉仕委員会)
本日は、社会奉仕委員会担当例会でございます。そこで、NPO法人スマイルリング・堀田理事長、野々村理事にお越し頂いております。スマイルリングさんでは、親などの保護者が無く、児童養護施設などで育つ「社会的養護」と言われる子供・青年、また、少年院を出院後、様々な事情があって帰る場所のない青年達に安心できる居場所を提供し、彼らが社会の中で「孤立ではない自立」が出来るよう、青年達とつながってサポートを行っておられます。「青年達の孤立しない自立」を目指してという事でご講話いただきます。
全国の少年院の入院数は以前より、かなり減って来ています。しかし、再犯率はかなり多くなっています。退所者は身寄りもお金も無いこともあり、年配の人の事例では生活していけないので故意に犯罪を犯して再び刑務所へ入る人もおり、最後の砦が刑務所になってしまっている現状があります。刑務所の一人当りの経費は年間300~500万円かかっていると聞いています。税金を使わないこと、被害者をつくらないことは社会にとって良いことだと思い、私はアフターケア事業を行うことで、現在の状況を改善してまいりたいと思っています。
私は19歳の時に少年院へ送致されました。28歳の時には犯罪を犯してしまい、刑務所へ2年間服役しました。服役中はやってしまったことを振り返ると後悔の念を強く持つようになりました。服役後は結婚もして家庭を持つことができました。しかし、将来的に家庭を守っていくことができるか不安は大きなものでした。そんな中、私の人生を変える方との出会いがありました。川崎タツキさんと坂本博之さんで、二人とも有名なボクサーです。私は、坂本博之さんが児童養護施設に訪問して活動しているボクシングセッションに参加しました。あるとき、児童養護施設にいる少年から堀田さんと出会えてよかったという手紙をもらいました。そして、自分でも役に立てることがあるんだと、大変感動してこの活動を生涯続けていきたいと心から思うようになりました。活動を続けていく中で、児童養護施設の子供たちは施設を卒業してから大変な思いをしているということを聞きつけます。それは子供たち自身が、新たな挑戦をしたくても失敗したら帰る場所が無いということから、将来の夢を持てない状況になっているということでした。そこで、この子供たちが安心して帰ってこれる場所を提供できないかと考え、現在のNPO法人を設立しました。スマイルリングは児童養護施設、少年院出身の青年たちの自立サポートを行っています。これらの子供たちを社会的擁護のもとに暮らす子供たちと呼んでおり、全国に4万5千人いると言われています。十勝でいうと、十勝学園は親の暴力や育児放棄などで同居できない子供たちが入居しています。その施設を卒業した子供たちは家が無いので、大半が住み込みで仕事をすることになるのですが、職場で上手くいかなくなったりして退職すると、帰る場所が無いという現状がありますので、そのようなときに私たちがサポートしています。
今日の講演のテーマは自立という言葉を使っていますが、皆さんは自立という意味をどのように捉えていますか?私が考える自立とは、自分でできることは自分でするのはもちろんですが、自分でできないことを人に頼むこと、頼める人を増やしていくことだと考えています。少年院などを出所した子供たちの中には、親から虐待を受けたりして心に傷を持っていることが多くあります。その影響で人と普通にコミュニケーションが取れない、そして犯罪を犯して加害者ということですが、それ以前に彼らは親から虐待を受けるなど、被害者でもあるのです。そういった人たちをケアしていくことが私たちの役割なのです。そういう人たちに対して、愛情を持って接することがもちろん大切でありますし、何より、何かあっても帰れる場所があるという安心感を持ってもらうことが大切だと思っています。一般の家庭では就職して実家から家を出ますが、何かあったら帰ることができます。それと同じように私たちは施設を卒業しても、何かあったらいつでも帰ってきていいと本人には伝えて、一生涯の付き合いをしています。こういうことが、孤立しない自立のサポートだと思っています。
今回の様な講演の機会をいただけることを大変うれしく思っています。皆さんに話を聴いてもらうことを通じて、少しでも協力や寄付をしていただける方を増やすことができればありがたいことだと思っています。行政と民間でサポートをしているところですが、地域との連携を無くしては私たちの事業は成立しないので、引き続き皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
【謝辞】
閉会宣言
点鐘
次回プログラム予定
令和6年3月5日(火)「帯広ローターアクトクラブの活動報告」(青少年奉仕・ローターアクト委員会)